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進行ガンについて

進行ガンについて

進行ガンの治療で大事な考え方

白血病や悪性リンパ腫といった血液のガンは抗ガン剤の治療効果は大です。しかし多くの固形ガンはいったん進行すると完治は難しいのが現状です。進行ガンの治療で大事なことはガンと付き合うという考え方です。

これまでの進行ガンに対する治療課題

進行ガンの治療において腫瘍縮小効果が期待できる手術、抗ガン剤治療、放射線治療の三大標準治療が中心であることに異を唱える人はあまりいないでしょう。しかし三大療法だけではうまく行かないことはままあります。
辛い抗ガン剤治療をがんばって受けてやっとガンが小さくなってきた矢先に亡くなってしまったという症例は意外に少なくありません。
今まで多くの大病院が陥っていた腫瘍縮小第一主義の抗ガン剤治療の成績からは
1)がんの縮小効果(奏効率で表現されます)
2)患者さんの延命効果
は必ずしも比例しないという報告が多数見られます。
その要因としては
1)患者さんの栄養や体力、免疫力、さらには痛みや苦痛に対する治療が余り重要視されなかったこと
2)治療後の腫瘍の大きさがあまり変化しないケースに従来の奏効率重視の考えによる更なる行き過ぎた治療がおこなわれてきたこと
などが考えられます。

これからの進行ガンに対する治療課題

これからの進行ガンに対する治療課題としては
a)抗がん剤の匙加減療法、
b)新しい放射線療法
c) 患者さんに分りやすい客観的な評価を行ないながらの免疫療法
d)患者さんの体力、栄養管理及び精神的苦痛のケアー
が重要だと考えます。

進行ガンの統合治療

以下図の3つのバランスを考えた治療を行うことが重要となります。

「進行ガンの統合治療 」の続きはこちら

進行ガンのチャート

「進行ガンのチャート 」の続きはこちら

当院で実践する漢方療法

一部の漢方薬  http://www.chiyodakampo.com/
※漢方については保険範囲内のみで対応してます。

特にガンにたいして。漢方薬は代替医療のひとつに扱われていますが、明らかに健康食品と異なり、治療医薬品なのです。中国では大学病院のレベルで、漢方の抗ガン剤との併用による大々的臨床データが取られ、その有効性を証明する報告が数多くあります。その臨床例数が日本とは比べ物にならないくらい多いにもかかわらず、残念ながら言葉の問題や昨今の報道事情などで日本ではあまり知らされていません。きちんとした中国の大学レベルとの密接な情報交換が信頼性、信憑性さらには安全性を得るには不可欠です。

求められる、国が主導する混合診療のできる「ガン治療専門病院」

進行ガン・末期ガンはあらゆる治療をするべき今日本でガン治療に関して私がもっとも強く求めたいのは、国が主導する「ガン治療専門病院」です。「国立ガンセンター」があるではないかと言う人がいらっしゃるでしょうが、ここはガン治療の専門病院というよりは、基本的にガン治療の研究施設でありその役割のひとつとしてガン治療が行われています。大学病院が「研究・教育・臨床」を3本の柱としているのと同じです。


私の理想とするガン治療専門病院では
1)臨床志向の医師のみの集まりとする。
つまり臨床医が研究や学会発表に労力を費やして、残りの時間で患者さんを診るということの無いようにする。なぜなら患者さんは臨床医を求めており、研究者を求めてはいません。
2)放射線治療をもっと活用する。ひとくちに放射線治療といってもその種類は豊富です。欧米と比較するとガン治療における放射線治療の役割が十分ではありません。
3)混合診療を認める。 今の日本の医療制度では、保険適用の薬と保険適用外の薬を併用する「混合診療」は禁じられ、もしひとつでも保険診療適用外の薬を使用すると、保険適用の薬も保険適用外になるので、治療費が10倍近くになることがままあります。
4)ガン治療と緩和ケアーと栄養管理を同時に平行して行なう。これらの三つの条件がそろってはじめてより良い延命治療が達成できます。しかし今の日本では緩和ケアーのタイミングが遅く、緩和ケアーそのものがガン治療の後始末のような終末医療となっています。
5)免疫療法については、保険外治療であることと免疫療法単独での腫瘍縮小効果が期待出来ないために多くの主治医にはあまり期待されていないようです。そのため患者さんがこっそり受けている構図があります。免疫治療では腫瘍縮小が望めなくても、四つの項目(くわしくは進行がんのところに記載)が改善すれば、延命効果効果があると考えていいと思います。


註1)私の理想とするガン治療専門病院を作るにはそこで働く医師の経済面を手厚くすることが必要です。それには政治主導で無いと実現は不可能です。
註2)患者さん側もがん保険などに自己責任において加入しておき、より手厚い治療や場合によっては医療保険が効かない先進医療に備えることです。
註3)研究医の存在はいうまでも無く重要で、医学の進歩には欠かせません。ここで提案した病院では彼らの知恵を情報として学び、ひたすら臨床に生かすことに専念する治療機関を目指すことです。


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