ワクチンについて
1)Hib(ヒブ)ワクチン
インフルエンザウイルスとは異なります。インフルエンザ菌のb型に対するワクチンで乳幼児の髄膜炎の予防に使われます。
2)小児肺炎球菌ワクチン(プレべナーPCV)
小児肺炎球菌ワクチンは世界の約100カ国で承認され、すでに41カ国で定期接種に導入されているワクチンです。
ヒブワクチンと同時接種をすることで、細菌性髄膜炎予防に非常に有効です。極めて安全性が高く、効果が高いワクチンですので、一日も早い承認、定期接種化が望まれます。高齢者用のものとは異なります。
3)子宮頸がんワクチン(サーバリックス)
子宮頸がん発症の主要な原因である、発ガン性ヒトパピローマウィルス(HPV)の16型と18型の感染を予防するワクチンです。
4)高齢者用肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)
高齢者や基礎疾患のある患者さんは肺炎球菌が起因となる肺炎にかかると重症化しやすくなります。
一度の摂取で5年間は有効です。
5)帯状疱疹用ワクチン
水痘ワクチンで代用します。
近い将来水痘ワクチンよりも力価の高い帯状疱疹ワクチンが日本に導入されることを願っています。
ワクチン接種計画
今後ヒブワクチン及び小児肺炎球菌ワクチンの摂取が盛んになってくると思います。
各種ワクチン接種の最適な時期について記載いたします。
(こちらはあくまで目安となりますので詳しくは主治医とご相談ください)
1)2ヶ月3週目
BCG
2)3ヶ月3週目
DTP三混1回目
+ヒブワクチン1回目
+肺炎球菌ワクチン1回目を同時接種
3ヶ月健診も同時に(ちょうど首が座る時期です)
3)4ヶ月3週目
DTP三混2回目
+ヒブワクチン2回目
+肺炎球菌ワクチン2回目を同時接種
4)5ヶ月3週目
DTP三混3回目
+ヒブワクチン3回目
+肺炎球菌ワクチン3回目を同時接種
5)集団接種でポリオ1回目
6)集団接種でポリオ2回目(1回目との間隔は6週間以上)
7)1歳誕生日
麻しん風しん混合ワクチン(1期MRワクチン)
+肺炎球菌ワクチン4回目を同時接種
8)1歳1ヶ月
おたふくかぜワクチン
9)1歳2ヶ月
水ぼうそうワクチン
10)1歳6ヶ月
DTP三混4回目+ヒブワクチン4回目を同時接種
<解説>
BCGは生後3ヶ月直前から接種し遅くとも生後6ヶ月までに接種します。
前後して三種混合ワクチンをなるべく早く接種できるように予定をたてましょう。
ポリオはBCG・三種混合ワクチン(初回免疫は3回接種)が終了してから集団接種で2回接種しましょう。
そして、1歳の誕生日に麻しん風しん混合ワクチンを接種しましょう。
おたふくかぜワクチン、水ぼうそうワクチンは任意接種ですが、1期MRワクチンが済んだら接種しましょう。
もし、ポリオと他のワクチンのスケジュールが重なりそうな場合は、ポリオを後回しにして、BCG・三種混合ワクチン・麻しん風しん混合ワクチンを優先して接種しましょう。
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