2010年7月27日
ワクチンについて
1)Hib(ヒブ)ワクチン
インフルエンザウイルスとは異なります。インフルエンザ菌のb型に対するワクチンで乳幼児の髄膜炎の予防に使われます。
2)小児肺炎球菌ワクチン(プレべナーPCV)
小児肺炎球菌ワクチンは世界の約100カ国で承認され、すでに41カ国で定期接種に導入されているワクチンです。
ヒブワクチンと同時接種をすることで、細菌性髄膜炎予防に非常に有効です。極めて安全性が高く、効果が高いワクチンですので、一日も早い承認、定期接種化が望まれます。高齢者用のものとは異なります。
3)子宮頸がんワクチン(シルガード9)
子宮頸がん発症の主要な原因である、発ガン性ヒトパピローマウィルス(HPV)の9つの型の感染を予防するワクチンです。 他...2価(サーバリックス)、4価(ガーダシル)
4)高齢者用肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)
高齢者や基礎疾患のある患者さんは肺炎球菌が起因となる肺炎にかかると重症化しやすくなります。 一度の摂取で5年間は有効です。
5)帯状疱疹用ワクチン
水痘ワクチンで代用します。
近い将来、水痘ワクチンよりも力価の高い帯状疱疹ワクチンが日本に導入されることを願っています。
ワクチン接種計画
各種ワクチン接種の時期について記載いたします
(こちらはあくまで目安となりますので詳しくは主治医とご相談ください)
1)BCG(生)
生後12ヶ月未満に接種(標準:生後5~8ヶ月未満に)
2)5種混合(不活化)DPT-IPV-Hib
(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ・インフルエンザ桿菌b型)
第一期→生後2ヶ月~(3~8wあけて③回接種)
追加→③回目接種後6ヶ月以上(標準12~18ヶ月)あけて④回目を接種
※生後2~7ヶ月に至るまでに開始する
3)肺炎球菌ワクチン(不活化)
生後2ヶ月~接種可能
※初回接種の月齢によって接種回数が異なるため注意
4)B型肝炎ワクチン(不活化)
生後2ヶ月~接種可能
※定期接種は生後12ヶ月までに③回接種
5)日本脳炎ワクチン(不活化)
定期接種の場合
第一期→生後6ヶ月~生後90ヶ月未満に③回接種
第二期→9歳以上~13歳未満に①回接種
6)ロタウイルスワクチン(生)
生ワクチン(経口接種)
初回は生後6w~14w6dまでの接種が標準
※ワクチンの種類によって回数が違うので注意
7)水痘ワクチン(生)
生後12ヶ月~36ヶ月の誕生日前日までに②回接種
8)おたふくかぜワクチン(生)
①回目→1歳を過ぎたら早期に接種
②回目→5歳以上~7歳未満(MRと同時での接種を推奨
9)MRワクチン(生)麻疹・風疹
①回目→1歳以上2歳未満
②回目→5歳以上7歳未満、かつ小学校入学前の1年間
《当院でのワクチン接種について》
当院では、各種ワクチンが常にある状況ではない為、接種ご希望の方はお電話などで
お問合せください。スケジュールを確認後ワクチンを取り寄せる形となります。
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