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アルツハイマー型認知症の早期発見の意義についての現状(物忘れ外来の意義)

物忘れ外来などで軽度認知機能障害(MCI)と診断されてからアルツハイマー病を予防するために色んな試みがなされています。

現時点での見解としては、ビタミンB群、葉酸、ビタミンC、イチョウの葉、βカロチンなど巷で色々言われ宣伝されていますが、いずれの投与も統計上効果なしと判断されています。
更には、現在治療として行われている降圧薬、糖尿病薬などの医薬品による各疾患の治療を施してもこと認知症予防効果に関してはいずれも認められなかったと報告されました。
つまり現在の医療では早期認知症の診断をつけたとしても薬だけではまだアルツハイマー型認知症発症予防はできない。という見解です。もちん自分に合っていて続けたいという健康食品があればそれを否定するものではありません。むしろそのような健康食品や新薬に期待している一人でもあります。
私は個人的には患者さんや家族の方が試してみたいという何か健康食品などがあれば自己責任において三ヶ月試してみてくださいとアドバイスしています。

その一方で、脳トレーニングにはやや効果があったようです。しかし最も効果があったものは運動であったという結果でした。それは私にとって意外でもありまた当たり前でもある結果でした。マイオカインがその役割を果たしたのでしょう。
運動に関しては今の所、有酸素運動がいいかレジスタンス運動がいいかは判断できないとの見解のようです。どちらでも自分のペースで行うことがいいでしょう。どうも運動し筋力を落とさない日頃の努力が年を重ねれば重ねるほど大事であることは確かな事のようです。


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