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GI値の求め方

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引用:http://www.gikenkyukai.com/protocol.html

註)ここでブドウ糖50gを基準としている点についてその歴史を振り返ってみます。現在では75gブドウ糖負荷試験により糖尿病の診断をつける試みがひとつのスタンダードになっています。しかし、それ以前には50gブドウ糖負荷試験を試みていた歴史があります。恐らく50gブドウ糖負荷だと確かに血糖は変動すると考えられた歴史によるものだと考えます。そのためGI値を求める基準食として50gブドウ糖が採用されたと理解しています。

しかし、糖尿病の診断のためには、50gブドウ糖負荷だと糖尿病の方と正常の方における血糖変動に有意差がつきにくかった為に現在の75gブドウ糖負荷試験に変わったと思います。

一方で、一度の摂食の合計が25gブドウ糖ぐらい以下では血糖変動にさしたる影響がこないと私は判断しております。

報告者によっては微妙に違いがありますが、一人前の白米150gの炭水化物量約60gは後述するGI値を考慮するとブドウ糖換算で約50gとなります。いってみれば白米一人前は50gブドウ糖負荷試験のようなものだともいえるでしょう。

GI値が高いとか低いという言葉が独り歩きしていますが、GI値が参考になるのは目的の食品中の炭水化物量が25~50gとなるまでその食品を摂取することに日常生活において違和感がない場合です。計算上高GI値の食品の場合でもその食品中の炭水化物量が極端に少ない場合は血糖変動に影響しません。


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