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GI値について

GI値とは基準食としてブドウ糖を選び、ブドウ糖と同じ炭水化物含有量になるようにした食品の食後血糖に及ぼす変化をブドウ糖との比率で表わした数値です。

註)炭水化物の質とは、同じ量の炭水化物でもその質によって血糖変動に与える影響が異なると考えらます。私はそのことを炭水化物の質と呼びます。

GI値は目的の食品の炭水化物の質を表わしていますが、量は表わしていない事を銘記しておいて下さい。GI値の求め方は各研究機関によって異なりますので注意が必要です。例えば、基準食としてブドウ糖を用いることが多いですが、ブドウ糖以外に白米や食パンを基準食とし GI値を求めている研究機関もあるようです。更には、同じ基準食(例えばブドウ糖)を使った報告でも報告者によって数値が微妙に異なりますので、そんなものなんだと受け止めてください。何故なら、いずれの研究機関も正常人を被験者として選んでいますが、人が違えば測定値にある程度の違いが生じるのは当然のことです。

註)GI値を求める際の被検者は正常人の方々であり糖尿病患者さんではないことを覚えておいて下さい。それとGI値と後述するGL値についてもいえることですが、どちらの検査値も食物単品摂取における血糖変動で求められており、実際の食事のようにいくつかの食材を同時に摂取しているわけではありません。これらの値は血糖値を評価する際の参考程度に留めておいて下さい。

ここでは代表的なGI値の求め方について説明いたします。
GI値とは、目的の食品中に含まれる炭水化物量が50gになるまでにした量を摂取した際の血糖上昇の度合いを基準食である50gブドウ糖(グルコース)を100とした場合の相対値で表わされています。
もっと具体的にいえば食品摂取後の血糖値の時間変化をグラフに描き、その曲線が描く面積と基準食による面積との比率をGI値としています。


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