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果物、砂糖、甘味料、大豆以外の豆類、菓子類、飲料水、調味料、油脂類、乳製品、種実について

糖質の中でもブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)の二つが糖尿病を考える上で重要です。ガラクトースもありますが現実的には乳製品中に含まれており、あまり血糖変動に影響しないと考えていいと思います。

ブドウ糖と果糖の大きな違い
砂糖はブドウ糖と果糖の両方からできてます。

ブドウ糖は血糖そのものであるため分かりやすいのですが、果糖はブドウ糖と異なり、直接血糖をあげる効果はさほどありません。その為に短期間で見ると糖尿病には影響がないと勘違いされてしまいます。しかし果糖は量によっては中性脂肪をふやしてしまい、肥満や脂肪肝の原因になりやすく、果物や野菜ジュースなどの過剰摂取が長期化するとインスリン抵抗性が進みインスリン分泌機能障害を生じる可能性が出てきます。そのために糖尿病のコントロール悪化につながることもあります。

殆どの乳製品は通常量であれば、wtGLを気にすることはありません。ただし、ヨーグルトの中には糖質が多いものもありますので注意してください。糖尿病コントロールの悪化が生じた場合には、HbA1cの検査自体の約2ヶ月の評価のずれ、更には果糖に代表されるwtGL値では見過ごされてしまう食品についての考察が欠かせないと思います。糖尿病は食事が主因の病気であることの基本を忘れず、安易に投薬の増量に走らない態度がわれわれ医師には望まれます。

勿論、この場合果糖を控え続けることができれば、もとにも戻ります。糖尿病の状態は流動的です。良くするも悪くするも本人の食事の仕方次第です。


註)果物ジュースの過剰摂取や果糖ブドウ糖液糖、さらには砂糖についてDR.JASON FUNG氏は特に肥満や脂肪肝からのインスリン抵抗性に及ぼす影響を懸念しています。


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