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1)頭部精密MRIおよびMRA検査

頭部MRI検査と言っても種々の撮影条件や機械の精度によってさらに言えば読影者の力量によっても異なります。
頭部病変の細かな病変を見落とさないための撮影条件としては通常のT1強調、T2強調条件だけでは不十分で、T2スター、DWI法。FLAIR法など更には脳血管を評価するMRAの撮影条件も必要です。
頭部精密MRIの主な目的→早期の脳小血管病変を見逃さないことです。


脳小血管病変には
1)無症候性ラクナ脳梗塞
2)CBMs(脳微小出血)
3)白質病変(脳における虚血性変化)
などが挙げられます。

自覚症状が全くない時点でもこれらの所見が認められた場合には将来的な脳梗塞や脳出血のリスクのみならず、認知症のリスクでもあると言われており大変重要な所見です。かつ決してめずらしい所見ではありません。


参考)
頭部精密MRIおよびMRA検査でわかる病変として
1) 脳小血管病変
2) 脳動脈瘤
3) 脳血管狭窄
4) 脳動静脈奇形
5) モヤモヤ病
6) 脳腫瘍
などが無症状の方に見つかる可能性があります。2)〜6)は侵襲的処置が必要になります。


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