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アレルギー性結膜炎

各種自分にあった抗アレルギー経口薬を試し、効果不十分であれば、各種抗アレルギー点眼薬を併用し、更に効果不十分であればステロイド入り点眼薬を使う流れが一般的だと考えます。
アレルギー性結膜炎は上記の組み合わせでほとんど事足りる印象です。

それでもダメでどうしようもない時にケナコルト筋注はあり得るのかもしれませんが、緑内障へのリスクや上記のリスクを考え、本剤使用に関しては慎重に。
あえて漢方薬を併用するなら

i)清上防風湯
これは日本ではニキビ治療になっているようですが、身体上部、特に顔面の熱感、痒みを取る作用が期待される生薬が配合されてるのでトライする価値あり。

ii)越婢加朮湯
涙が多く出るような時で点眼薬を使っても効果不十分な時試す価値あり。
使用経験はありませんが、涙が多いのを浮腫と考えて、証を見ながら、五苓散、や防已黄耆湯などもありかも。

保険外ですが、
杞菊地黄丸
目に良いとされる甘菊花や枸杞子が入っているので眼精疲労などに対しても試してみたい薬剤。
花粉症の治療に関しては西洋薬の方が多くの先生にとって使いやすいことには違いありませんが、私は長年漢方薬を使ってきて、その相乗効果を認識しています。今のネット社会はすごく便利です。一方で情報は玉石混交です。蘊蓄話でなく実際的か否か見極めて下さい。そしてその実験や動物の話で終わってるのは、人でのデータがないと心得てください。


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