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糖尿病のコントロールは早ければ早いほど良い

糖尿病のコントロールは早ければ早いほど良いと言われています。何故なら境界型糖尿病の段階からすでに動脈硬化が始まっているという報告があります。だから尚更、糖尿病の診断を受けた早期よりしっかりコントロールする事が大事なのです。

糖尿病は空腹時高血糖よりも食後過血糖の状態が先行する事が多いようです。

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資料:監修順天堂大学 名誉教授 河盛隆造先生監修


最近のデータではこの早期の食後過血糖を放っておくと比較的早い段階で膵臓β機能低下(内因性インスリンの分泌低下)が生じてくる事がわかっています。更にはそれと同時に亜鉛低下が起こり内因性インスリンが肝臓で壊されやすくなります。その為内因性インスリンが筋肉へ届きにくくなり高血糖につながるようです。しかしこの際に亜鉛を補っても効果が見られず、早い段階で食後高血糖の是正をする事が正常な内因性インスリン分泌を保つコツのようです。

註)健康診断はその殆どが空腹時採血です。これで正常でも糖尿病は否定出来ません。食後の採血でも炭水化物を摂取していないと血糖は正常範囲内のことがあります。HbA1cという糖尿病診断の良い検査がありますが、必ずしも検査しているとは限りません。普通通りにしっかり食事して1~2時間以内に採血してもらうことが、早期の糖尿病の発見には実用的だと思います。または目一杯食事して1~2時間後の尿検査もお勧めです。


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